一括採用と何が違う?新卒の通年採用とは

2023年3月27日

 

 

大学生の就職活動では長らく、3月に広報活動が解禁され、
6月から選考が始まるというスケジュールで採用活動が行われていました。
この形式が「新卒一括採用」といわれるものです。
実はこのようなルールは世界では一般的ではなく、日本独自のルールなのです。

 

そもそもこのルールを敷いたのは経団連(一般社団法人 日本経済団体連合会)であり、
就職活動によって、学生の本業である学業がおろそかにならないようにとの配慮から生まれたものでした。
そのため、経団連に加盟していない企業(外資系企業やベンチャー企業など)では、
今も昔も、独自のスケジュールで採用活動が行われています。

 

経団連主導で行われていた新卒一括採用ですが、2018年にこの指針を撤廃する考えを発表。
その後政府主導で就職活動のルールが定められることとなり、広がってきているのが通年採用です。

 

通年採用とはその名の通り、一括採用のようなスケジュールではなく、1年を通して採用活動が行われます。
そして、採用対象者として、新卒予定者だけではなく、第2新卒や既卒者も含まれることになりました。
1年を通して採用活動を行うので、9月卒業が一般的な海外の大学を卒業した学生や、
留学生なども選考に参加しやすくなっています。

 

20233月卒対象の採用活動までは、現行のルールが維持される方向で進められていましたが、
20243月卒の採用活動から、より通年採用が広がるだろうと考えられています。

 

どのような採用活動を行えばよい人材を確保できるのか…
採用活動にどれくらいの人員と時間をさけるのか…
通年採用がより一層の広がりを見せた時、
どのように動いていくかを検討しておいた方が良いのではないでしょうか。