2023年1月9日
「オワハラ」という言葉を聞いたことはありますか?
「オワハラ」とは、「就活終われハラスメント」の略です。
内定を出した学生に対して、企業側が強引に就職活動を終わるようにと圧力をかけることをいいます。
就活を終わらせなければ内定を取り消す、出身大学の学生の採用はやめるなど、
脅迫をするような形がNGなのはもちろんなのですが、
問題ないと思っている方法もオワハラに値する場合があるのです。
例えば、他社の内定や面接を辞退したら内定を出すと交換条件を出したり、
大手企業の選考解禁日に内定者の集まりを設定したり
(通年採用が一般化してきたので、今後こうした方法はとりにくいと思いますが…)、
過度に研修を実施して就活ができないように阻害したりするパターンです。
これらも、就活を終わらせるように圧力をかけていることになるので、注意しましょう。
手間も時間も費用もかけて内定を出した学生に来てほしいのはもちろんですし、
内定を承諾してくれたのであれば来て当然という考えもわかりますが、
学生にとっても人生を左右する大きな選択であることを忘れてはいけません。
今は何でもネットで情報が拡散する時代ですので、オワハラをした企業という情報が拡散すれば、
今後の採用や企業イメージに悪影響を与える可能性もあります。
最悪の場合、訴訟に発展する可能性もあります。
圧力をかけるより、「学生がここで働きたい!」と思えるような魅力を伝え、
しっかりとフォローすることの方が、入社の意思を固めてもらうための近道ですよ。