ビジネスフロンティア【新しいエリアマーケティング】

2014年7月14日

  ~ 地域に寄り添う動きをしよう ~

 今までのエリアマーケティングは
 「地域の需要」をとることを考えてました。

 全国平均的な需要量ではなく、
 そのエリアの特徴に合せて、
 需要をしっかり取っていこう
 という発想です。

 例えば「品ぞろえ」をそのエリアで
 よく売れる商品を中心にして揃える。
 といった感じです。

 この考え方が決して消えたわけでは
 ありませんが、今まで考えてきた
 「売れる売れない」だけではなく、
 「地域に貢献する」という考え方が
 新たに加わりました。

 それが「地域に寄り添う」
 新しいエリアマーケティングです

 例えば高齢化が進むエリアでは
 高齢者は「重いモノを運べない」
 出かけられないから「買い物を頼みたい」
 といった細かなニーズがあります。

 今までの考え方からすれば
 こうした細かなニーズは切り捨てるべきです。
 なぜなら、余分なコストが掛かるからです。

 しかし、実際に細かなニーズに
 対応してみたらどうなるでしょう?

 「あそこの店は(会社は)高齢者に優しい」という
 評判が得られ、顧客の獲得につながる
 ケースが多く出てきています。

 もちろん、どこかでサービスを充実させた
 コストを吸収しないといけませんが、
 地域での知名度と信頼が得られるなら
 こうしたサービス提供コストは
 それほど高くないとも考えられます。

 超狭いエリアでのニーズに
 きめ細かく対応する、
 シェアを獲りにいくのではなく、
 地域に寄り添う。

 こうした新しいエリアマーケティングは
 地元での評価を得て、成長していく
 第一歩になると思います。